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第八章「戦闘空間」―1―

捜査員からの連絡を受けて、シャドウ隊は現場に急行した。
黒い輸送車から降り立ったシャドウ隊員達が、軍隊並の一糸乱れぬ無駄のない動きで、瞬く間に工場周辺を包囲した。
彼らの装備は一般のゼクトルーパーと同様だが、シャドウを指揮するザビーのパーソナルカラーである黄色のラインが、戦闘服の側面とヘルメットに刻まれている。
これは精鋭部隊の印であり、隊員達は、これを誇りに思っていた。

「よし、突入するぞ。サナギ体だけなら、我々の装備でも対処出来る」
入口の扉にマシンガンブレードを突きつけている隊員の一人が言った。
以前に隊長代理を務めていた東だ。
工場は静まり返っていて、物音一つしない。
「おい、待てよ。本部からは隊長と合流するまで待機しろという命令なんだぞ」
隊長の座を諦めていない東は、ザビーが来る前に自分達だけでワームを掃討し、功績を立てようと考えていた。
横にいた木口が止めたが、彼は頑として譲らない。
「ザビー不在の間、隊長代理を任されていたのは俺だ。隊長が来るまでは俺が指揮をとる。もたもたしていると、奴らを逃してしまうぞ」
こうしている間にも、いつワームが飛び出してくるか分からない。
木口も東も十分に理解している。
会話の最中でも、それぞれの持ち場からは、決して目を離そうとはしない。
他の隊員は様子を見ているらしく、口出ししようとはしなかった。
「それは今の隊長が決めることだ。あんたに権限はない」
「貴様……」
一触即発の雰囲気が漂う中、輸送車に随行してきた指揮車からの通信が送られてきた。
ヘルメットに内蔵されたインカムを通して、補佐官の声で、隊員全員の耳に届けられる。
本部から、突入の許可が出されたのだ。
現在、こちらに向かって移動中だったザビーが、別のワームに襲われ、途中で足止めを食っている。
苦戦しているらしく、到着するまで、まだしばらくかかるという。
今のところ、内部に成虫がいないのは、捜査員からの報告で確認されている。
ゼクトルーパーだけで突入しても問題ないと判断されたのだろう。
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研究員D

Author:研究員D
「ギリギリ映らない画面端にいるエキストラ研究員」のイメージというのが名前の由来。
基本的に特撮ヲタ。
また、マイナーなものに惹かれる体質。
特撮全般および一部のアニメや漫画(マイナー作品とか古いの)を愛する。

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