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『都市伝説・矢の男』

藍沢祐樹と石神李依の初遭遇から遡ること三週間前――F市から遠く離れたY県K市で、奇怪な連続殺人事件が起こっていた。
それは、複数の人間が同様の手口で殺害されるというもので、遺体の外傷から判断して、いずれも鋭利な刃物による刺殺と思われた。
しかし、被害者に共通点は見当たらず、警察では、通り魔の犯行という見方を強めていたものの、肝心の容疑者を特定するには至っていなかった。
この事件において最も奇妙だったのは、犯行に用いられた凶器の存在である。
市内の中学校から帰宅途中だった女子生徒の証言によると、事件発生の当日に、古めかしい一対の『弓矢』を持った怪人物が現場付近から立ち去るのを目撃したというのだ。
警察の事情聴取では、あまり真剣に取り上げられなかったが、彼女の話は、刺激的な話題に飢えていた一部の人間から大いに歓迎された。
好奇心旺盛な彼らは、少女の証言に若干の脚色を加えた上で、口コミやインターネットなどの手段を駆使し、この話を新たな噂話として広げていったのである。
なにしろ、殺人事件そのものは現実に起こっているのだから、独特の信憑性とスリリングな臨場感があった。
そういった背景も影響して、この話は僅かな期間で県内全域に拡散した。
また、その内容も伝播する内に少しずつ形を変え、最終的に『矢の男』と名付けられた都市伝説となって、まことしやかに囁かれるようになっていった。
被害者側からすれば、言うまでもなく不謹慎きわまる話ではあるが、あくまで他人に過ぎない一般大衆にとっては、その内容がセンセーショナルであれば、どのような形であれ話題に上ることは避けられない。
もちろん、こういう話を面白がる為には、ある種の前提――“自分は無関係だから安全だ”という意識が必要になる。
他人事だからこそ気楽に楽しめる。
そして大部分の人々は、まさか自分が当事者になろうとは考えもしないのである。
しかし、それは普通の事だ。
人間が築き上げた複雑な社会の中で生きていれば、他に考えなければならない事は幾らでもある。
だが、いざ自分が当事者になった場合、そうも言っていられない。
一目散に夜道を走る“彼”も、そんな状況に置かれた哀れな人間の一人だったのである――。

「冗談じゃねえ……!冗談じゃねえよ……!」
ようやく立ち止まり、物陰に身を潜めた若い男は、肩を揺らして荒い呼吸を繰り返し、吐き捨てるように何度も同じ言葉を呟いた。
彼――向島は、Y県の南側に位置するO市の私立大学に通う大学生で、サークル仲間との飲み会を終えて、良い気分のまま下宿に変えるところだった。
途中までは何事もなかったが、ある団地の前を通りかかった時に、向島は“見なくてもいいもの”を目撃してしまったのだ。
呻き声のようなものが聞こえた気がして、特に意識することなく、そちらを向いた。
すると、15メートルほど離れた所に、一人の中年男性が倒れているのが目に入った。
最初は、ただの酔っ払いオヤジかと思ったが、その男性は、まるで助けを求めるように片方の腕を差し出してきたのだ。
酔っているだけにしては、様子が妙だ。
向島が首を傾げていると、更なる変化が起きた。
男性の背後に広がる闇の中から、不気味な人影が現れたかと思うと、うつ伏せに倒れている男の背中に手を掛けた。
人影の片手は、何か別のもので塞がっているようだ。
ここで初めて、男の背中に細長いものが突き立てられていることに、向島は気付いた。
その先端を掴んだ人影が、力任せに腕を引く。
傷口から多量に出血した男の身体は、痙攣したように跳ねると、やがて動かなくなった。
男の背中から引き抜かれたもの――それは、意味ありげな意匠が施された古めかしい『矢』だった。
「また“ハズレ”か……。これで9人連続だな。そろそろ場所を変えるべきかもしれんが――もう一度だけ運試しをしてみるか……」
人影が不機嫌そうに発した言葉は、向島にとっては全く意味不明の内容だった。
目の前にある状況が理解できず、呆気に取られていると、男の死体を見下ろしていた人影が、向島の方に向き直った。
その視線は、ぞっとするような得体の知れない光を帯びているように見えた。
今や完全に酔いから醒めた向島は、踵を返すと、来た道を全速力で走り出していた。
殺人の現場に鉢合わせしてしまった。
しかも、その凶器は時代錯誤も甚だしい『矢』だ。
信じられないが、そうなると、やはり自分が見た人影は、都市伝説で語られる『矢の男』に違いない。
早く逃げなければ殺される。
冷静な時――自分が無関係の時ならば、彼自身も、こういう類の話を面白半分で見聞きする側に回っていた筈だった。
だが、完全に気が動転している今の向島は、湧き上がる恐怖心を抑えられず、ひたすら逃げることしか考えられなくなっていた。
そのために、彼の頭からは、携帯電話で警察に連絡するという基本的な事すら忘れ去られていた。
しかも間の悪いことに、脇目も振らずに無我夢中で走ったせいで、人気のない場所に迷い込んでしまっている。

「……やべえ。マジ超やべえ……!」
――来るな来るな来るな来るな……!つーか、『矢の男』なんてのがマジにいるなんてよォ……。なんなんだよ、あいつは!?ユーレイとか、そういうもんじゃなく、もし生きてる人間だとしたら、脳味噌ブッ飛んでるイカレ野郎かなんかに決まってるぜ……。
深夜ということもあり、辺りは静まり返っている。
恐怖心を紛らわす為に、いつも持ち歩いている肩掛け鞄のショルダーストラップを握り締めた向島は、ようやく携帯電話の事を思い出した。
「警察……!警察を呼ばないと……!何番だ……?119?いや、110だっけ?ああ、クソッ!」
慌てた向島は、110番の最後の“0”を押す前に、携帯を取り落としてしまった。
すぐに拾おうとして屈んだが、さっき落とした筈の携帯電話がない。
目を離したのは、ほんの数秒だった筈だ、
「嘘だろ、おい……。ふざけんなよ……!」
地面に這い蹲って必死に捜すが、やはり見つからない。
その時、向島の正面から、よく通る低い声が聞こえてきた。
「携帯電話というのは便利なものだな。しかし、なんというか……私は、あまり好きじゃあないんだ……。どこにいても監視されているような気がしてね」
向島は、あたかも心臓が止まったように、無言のまま固まってしまった。
かたかたと震えながら顔を上げると、2メートルと離れていない所に、『矢の男』が佇んでいた。
弓と矢を脇に抱え、手の中で向島の携帯電話を弄んでいる。
「これは返しておこう。すまんね」
携帯を向島に放り投げた『矢の男』は、矢を番えた弓を引き絞り、腰が抜けて立てない向島に、鏃の先を向けた。
そして、その物騒な行為とは似つかわしくない穏やかな調子で声を掛けた。
「こういう場合……なんと言うべきかな?“おやすみ”か、あるいは“おはよう”か……。それも君次第だ」
当の向島は、もう生きた心地がしない。
与えられる恐怖心が、精神の許容量を遥かに超えた瞬間、彼は人生で初めての気絶を体験した。
この場に、三人目の男が出現したのは、それと同時だった。
「――『矢の男』……だな?」
一瞬の静寂の後で、矢の男は、構えていた両腕を下ろして振り向いた。
視線の先には、浅黒い肌の男が立っていた。
白いワイシャツに紺色のネクタイを締め、地味なグレーのスーツを着ているようだ。
遠目でも分かる程の長身で、身長は190センチ近い。
サングラスを掛けているために分かり辛いが、年齢は三十代前半に見える。
「世間では、そう呼ぶ人間もいるようだ。自分から名乗ったことはないがね」
それを聞いた第三の男は何も答えずに一歩を踏み出した。
革靴の底で地面を踏みつける乾いた音が響き、その足下を、生ぬるい一陣の風が吹き抜けていく。
月明かりの中で砂埃が軽く舞い上がった。
そして、男が口を開く。
「用件は簡単だ」
いつの間にか、彼の背後には、異形の形態を備えた“もう一人”が追従していた。
くすんだ金色――アンティーク・ゴールドの体色に、それと同色の斑模様が、毒々しく散りばめられている。
前屈みになった姿勢は、その体色と相まって、獲物に飛びかかる寸前の毒蛇を思わせた。
この怪人は普通の人間には見ることが出来ない。
男の精神力が具現化した魂の象徴――『スタンド』だ。
『スタンド使い』である男は、それを発現させたのである。
「『ゴールド・コブラ』ッ!!」
男の『スタンド』――『ゴールド・コブラ』は、解き放たれたバネにも似た凄まじい瞬発力を遺憾なく発揮した。
『矢の男』を攪乱する為に、地を這うような動きで素早く蛇行しながら接近し、一気に距離を縮めた。
間髪を容れず、眼前の『矢の男』めがけて鋭いジャブを繰り出す。
しかし、この攻撃は通らなかった。
命中するより早く、一瞬だけ発現した『矢の男のスタンド』が、『ゴールド・コブラ』の打撃をガードしたのである。
『矢の男』の本体は、微動だにしていない。
「ふんッ!」
刹那、黒い影が夜の帳を切り裂いて飛び、力強く拳を突き出す。
そのスピードは相当なもので、まさに弾丸のようだった。
全容は明らかではないが、これこそが『矢の男のスタンド』である。
だが、『ゴールド・コブラ』のスピードも大きく劣っている訳ではない。
また『ゴールド・コブラ』は、パワーこそ人間並みだが、相手の動きを見極めるといった動作の精密性においては超人的と言える程に優れている。
これにより、片手を開いた『ゴールド・コブラ』は、襲い来る『矢の男のスタンド』の拳先を、寸前で受け止めることに成功した。
しかし、それは瞬間的な状態に過ぎなかった。
腕力の面では、『矢の男のスタンド』の方が遙かに上だったのだ。
水準的には平均レベルである『ゴールド・コブラ』のパワーでは、速度と重さを兼ね備えた一撃を抑えきるのは不可能だった。
勢いは幾らか削がれたものの、その防御をものともしない『矢の男のスタンド』は、正面からガードに打ち勝った。
押し負けた『ゴールド・コブラ』の手の平に、杭打ち機のように痛烈なストレートパンチが突き刺さり、衝撃によって身体ごと後方に跳ね飛ばす。
「ぐッ!?」
生じた鈍い音と共に、“サングラスの男”が呻いた。
その身体が、見えない何かに突き飛ばされたように揺れて後ずさり、左手に強い痛みが走る。
自分の『スタンド』に加えられたダメージが、“サングラスの男”にフィードバックしているのだ。
それは、彼が予想していた以上のパワーだった。
この激痛から考えて、骨折している可能性も十分ある。
しかし、“サングラスの男”は冷静だった。
“標的”である『矢の男』から一度たりとも目を離さなかった。
にも関わらず――彼の視界から『矢の男』は忽然と姿を消していた。
――消えた……。これが奴の『能力』か?
すぐさま索敵を開始するが、周囲には、それらしい人影はない。
自分以外の人間といえば、気を失って間抜け面を晒している若い男が一人いるだけだ。
不意に“サングラスの男”が気配を感じた直後、地の底から響くような低い声が聞こえてきた。
「――君が何者か知らないが、私は別に戦おうとは思っていない。ちょうどイラついていたが、軽い意趣返しをさせてもらって、少しは気が晴れた。これで失礼するよ」
それっきり声は聞こえなくなり、辺りは再び静寂に包まれた――。

道路を跨ぐ歩道橋の上に一人の男が立っていた。
それは紛れもなく、数分前に“サングラスの男”と交戦した『矢の男』だった。
しかし、何が起こったのか――その足下は酷くふらついている。
近くの手摺りに掴まって、今にも倒れそうな身体を支え、なんとか立っているという有様だ。
呼吸が著しく乱れ、顔からは滝のような汗が噴き出している。
「はあッ……はあッ……。ど……どうした事だ?身体がおかしい……。頭痛がする……!吐き気もだ……!うッ……!ぐふッ!?」
表情が苦しげに歪み、矢の男は膝を折って吐血した。
その正面から、革靴の足音が近付いてきた。
「辛そうだな。季節外れのインフルエンザか?だが、“薬”はやれねえな」
『矢の男』は、顔を伏せたままで、“サングラスの男”の言葉を聞いていた。
徐々に近付いてくる相手を前にして、荒い息の下で問い掛ける。
「ぐッ……。どうやら……この“症状”は君の『能力』らしいな……。やられたよ……」
先程の戦闘において、“サングラスの男”の狙いは、単に攻撃を防御するだけではなかった。
むしろ彼にとって、その防御こそが攻撃手段だったのである。
『ゴールド・コブラ』は、触れたものに、無色かつ無味無臭の“スタンド毒”を注入する“毒殺スタンド”だ。
一度でも食らえば、じわじわと対象を内側から蝕み、確実に死に至らしめる。
攻撃を受け止めた際に、その『能力』を使い、『スタンド』を通して、本体である『矢の男』に毒素を送り込んでいたのだ。
「そういう事だ。助かる為には俺を殺すか、俺自身が『能力』を解除する必要がある。だが――お前は、まともに動くことさえ出来ないし、俺には解除する気がない。せいぜい悶え苦しむんだな」
「はあッ……はあッ……。確かに……“端っこから絞り出しても中身の出てこない歯磨き粉のチューブ”みたいな今の状態では、君に勝つことは、とても無理だな……。ふふふ……」
『矢の男』は、よく耳を澄まさなければ聞き取れない程に弱々しい声で、喘ぎながら答えた。
実際、この短い間で一気に衰弱した『矢の男』の身体は、もはや手摺りに寄りかかることも困難になっているようだ。
糸の切れた操り人形のように力なく座り込み、塗料が剥げて表面が錆びた歩道橋の内側に背中を預けている。
しかし、“サングラスの男”は違和感を感じていた。
――こいつは、もう間もなく確実に死ぬ。それは確かだ。“水洗便所でクソした後に流さない奴がいない”くらいに確実だ。しかし、奴が妙に落ち着いている理由が気になる……。まだ何か策があるというのか?
“サングラスの男”は、未だ警戒を解かなかったが、『矢の男』の方は、相変わらず何もする気配がない。
その悟ったような様子は、死に物狂いで襲い掛かってくるよりも、かえって得体の知れない不気味さを感じさせる。
「ふふふ……そう身構えなくても平気さ。何もしやしない……。ああ、いよいよ目の前が暗くなってきたようだ……」
再び笑って静かに頭を垂れた『矢の男』は、目を閉じて一切の動きを止めた。
その姿は、まるで断頭台を前にしても取り乱さない殉教者のように安らかであった。
こうして――『矢の男』は抵抗一つすることなく、人知れず絶命したのである。
「……何が言いたい」
『矢の男』を殺害し、その死際に、ただ一人立ち会った“サングラスの男”は、ぽつりと呟いた。
最期が訪れる直前に、『矢の男』の口が微かに動いていた。
その遺言を、“サングラスの男”は見逃さなかったのだ。
声は出ていなかったが、唇の動きで言っている内容は理解できた。
「“では、また”」
『矢の男』は、そう言っていた。
単なる捨て台詞か――あるいは、本当に何かあるのかもしれないが、今は考えても仕方がない。
『矢の男』の所持品を調べ始めた“サングラスの男”は、どこにも『矢』がないことに気付いた。
片割れの弓があるだけだ。
「――ちッ。大人しくくたばったと思えば、余計な手間を掛けさせやがる。来る途中で、どこかに隠したか……。こいつを始末しても、肝心の『矢』が行方知れずじゃあ意味がない。だが、念の為――この弓だけでも回収しておくか」
『矢の男』の死を確認した“サングラスの男”は、『ゴールド・コブラ』の『能力』を解除した。
これによって、体内に留まっていた“スタンド毒”は跡形もなく消え失せ、殺人の証拠は残らなくなる。
死体を残して誰もいない階段を下りた“サングラスの男”は、弓を携えて歩道橋から立ち去った――。

それから三週間あまりが経過し、F市内の中でも閑静な地区にある高級宿泊施設――オリエンタル・ホテルに、一人の男がチェックインしていた。
「――服役中の女囚が脱走。当人は翌日になって自ら出頭、か。世界的に見ても、日本の刑務所は滅多に脱獄が起こらないらしいが、絶対に有り得ない訳じゃあないらしい」
その浅黒い肌の男は、リビングに備え付けのソファーに腰掛けて、今朝の新聞に目を通していた。
だが、前述のニュースは、男にとって特に重要なものではなかった。
彼の注意を引いたのは、“石神李依脱獄事件”を報じる記事の下に掲載されていた文面だ。
それによれば、市内の二カ所で刺殺体が発見されたらしい。
また、原因不明の失踪事件も何件か起きているようだ。
「この街の中――どこかにある筈だ」
新聞を一通り読み終えた男は、それをテーブルの上に置くと、おもむろに立ち上がった。
彼が宿泊しているのは、このホテルで最も高層階に位置する最上級の部屋――ロイヤル・スイートである。
日が沈めば、眼下に広がる夜景を一望することもできる。
しかし、それは男の興味を引くものではなかった。
扉が開き、男は廊下に出た。
エレベーターに乗り込むと、一階のラウンジに降りていく。

「――うわ、すっげ。コーヒー一杯だけで680円もすんの?これさ、マジで言ってんの?金粉でも浮かべてんのかって感じだよねー。そう思うっしょ?マジありえねー。あ、でも確かに違うわ。なんか美味しい」
ブラック・コーヒーのカップを黙って傾けている男とは対照的に、彼の隣に座っている若い女――七森菜摘は、上機嫌でまくし立てた。
明るい茶色のロングヘアーが、彼女の明朗な雰囲気に、よく似合っている。
菜摘は、いつも陽気な女性だが、今日は一段と賑やかだ。
その手元では、砂糖とミルクを山ほど入れて、もはや別の飲み物と化しているコーヒーの成れの果てが湯気を立てている。
「午後五時になったら合流しろ。それまでは別行動だ。何かあったら連絡は怠るなよ」
男――志賀は、菜摘の言葉が途切れた隙に、無駄な雑談を差し挟ませる暇を与えず言い切った。
放っておいたら、いつまでも喋り続けているのが目に見えているからだ。
「オッケー!まあ、任しといてよ。なんか良い情報ゲットしてくるからさッ」
そう言って、菜摘は親指を立てたが、彼女の横には誰もいなかった。
先に席を立った志賀は、既に会計を済ませて入口の方に向かっていたのである。
「……ちょ、ちょっと!いくらなんでもガン無視はないでしょ!あたしがバカみたいじゃない……」
遅れた菜摘も、傍らに置いてあった鞄を掴むと、急いでラウンジを飛び出し、志賀の後に続く。
半分ほど開いた鞄の口の隙間からは、“額縁”が顔を覗かせている。
志賀と菜摘――“二人”の『スタンド使い』は、オリエンタル・ホテルを離れ、雑踏の中に消えていった。

[完]
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プロフィール

研究員D

Author:研究員D
「ギリギリ映らない画面端にいるエキストラ研究員」のイメージというのが名前の由来。
基本的に特撮ヲタ。
また、マイナーなものに惹かれる体質。
特撮全般および一部のアニメや漫画(マイナー作品とか古いの)を愛する。

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