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第八章「戦闘空間」―7―

一方、工事現場で戦うガタックは苦戦を強いられていた。
成虫に対抗するためにキャストオフしたものの、敵の外殻が思った以上に強固で、こちらの攻撃を全く受け付けないのだ。
さっきから何発も拳を打ち込んでいるが、一向に倒れる気配がなかった。
青い仮面の中で、加賀美の顔が歪む。
「くそッ!」
このままでは、いたずらに時間と体力を消耗してしまう。
長期戦になれば、不利になるのは明らかだ。
何か、あの防御を打破する手があれば……。
「もっと打ってきたらどうだ?それとも、もう諦めたのか?」
対する灰色のワームは余裕の表情だ。
今までガタックを挑発するかのように守備に徹していたが、ここで攻勢に転じた。
遊びは終わりだとばかりに、厚い外殻を頼みにした突進を仕掛ける。
なおもガタックのパンチが命中するが、ワームは、それを食らいながら、ものともせずに突っ込んできた。
両腕を弾かれて、がら空きになったガタックの胸に、ワームの重い拳が飛ぶ。
だが、ガタックは、それを待っていた。

「プットオン!!」
ガタックが叫んだ。
マスクドライダーシステムには、マスクドフォームとライダーフォームを、状況に応じて自由に切り替える機能が備わっている。
これによって、一度切り離されたマスクドアーマーが瞬時に再構成され、ガタックの上半身を覆った。
ワームの拳が直撃する。
しかし、厚い胸板が攻撃を阻み、ガタックは倒れない。
反撃のきっかけを得るために、傷付く覚悟で、敢えてかわさずに耐えきったのだ。
すかさず、マスクドフォームの太い両腕が、万力のような力でワームの腕を掴んで、ぎりぎりと締めつけた。
「こいつ……!?」
ワームは振り解こうとするが、びくともしない。
プットオンしたことで、ガタックバルカンも再装備されている。
ガタックは、至近距離に捕らえたワームめがけて、高温高圧のイオンビーム光弾を連射した。
激しい熱と閃光が、嵐となってワームの体に叩きつけられ、焼き焦がす。
逃げようにも逃げられず、ただ受け続けるしかないワームの外殻に、見えないダメージが蓄積されていく。
徐々に限界を越え始めた灰色の外殻に、小さな亀裂が走るのを、ガタックは見逃さなかった。

――今だ!
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研究員D

Author:研究員D
「ギリギリ映らない画面端にいるエキストラ研究員」のイメージというのが名前の由来。
基本的に特撮ヲタ。
また、マイナーなものに惹かれる体質。
特撮全般および一部のアニメや漫画(マイナー作品とか古いの)を愛する。

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