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第八章「戦闘空間」―5―

横一列に並んだ5人の隊員が一斉射撃を行い、サナギ体の動きを封じた。
その後ろで、東が肩に担いだバズーカ砲の狙いを定める。
発射されたロケット弾が煙を引きながら加速し、着弾して炸裂した。
爆心地にいたサナギ体が、数体まとめて宙を舞い、次々に四散していく。
――今のところ、作戦行動は順調に進んでいる。
仲間と共に目前の敵を撃破した新堂は、全体の戦況を確認して、そう考えた。
このままいけば、本当に隊長が来る前に終わらせられるかもしれない。
期待していると言ってくれた隊長の言葉にも応えられる。
しかし、その気の緩みが油断を生んだ。
混戦の最中、一体のサナギ体が自分に忍び寄っていることに気付くのが遅れてしまったのだ。
「しまった……!」
新堂は焦った。
いつの間にか距離を詰められていたらしい。
動転して判断力が鈍り、動けなくなった新堂に、ワームが迫る。
ヘルメットの下の新堂の顔から血の気が引いた。
――やられる。
だが、新堂は無傷のままだった。
目と鼻の先にいた緑の怪物が、突如として吹き飛んで爆発、消滅した。
代わりに、新堂を守るようにして、黄金色の戦士が雄々しく立っている。
有沙が変身したザビーだった。
新堂を攻撃しようとしたワームは、クロックアップして飛び込んできたザビーの鉄拳を食らい、敢えなく打ち倒されたのだ。
超加速した上でのパンチなのだから、通常速度の相手に対して放たれる場合、その破壊力は数倍にもなる。
いくらサナギ体が厚い外皮を備えていようと、これでは、ひとたまりもない。

「た……隊長……」
「下がりなさい!」
一瞬、頭が真っ白になった新堂に、ザビーは厳しく命令した。
その声を聞いて、新堂は、はっと我に返った。
戦線に加わったザビーは、左腕を閃かせ、敵陣の中央に単身踊り込む。
鉤爪を振り下ろすワームの間を紙一重で駆け抜けながら、輝く波動を纏ったゼクターニードルの先端を、すれ違いざまに連続で突き立てていく。
これが勝敗を分ける決め手となった。
残っていた全てのサナギ体は、その刹那の内に、タキオン粒子の波動を身体に叩き込まれ、断末魔を上げる間もなく、爆発して消え失せた。
ガタック程の火力はないが、ゼクターの出力を制御することで、ザビーにも、このような多数を対象とした攻撃は可能だ。
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研究員D

Author:研究員D
「ギリギリ映らない画面端にいるエキストラ研究員」のイメージというのが名前の由来。
基本的に特撮ヲタ。
また、マイナーなものに惹かれる体質。
特撮全般および一部のアニメや漫画(マイナー作品とか古いの)を愛する。

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